私の頭に星が刺さっていた。
一人で飲んだ酒が抜けていないだけだと思っていたが、
窓に映る自分をみて驚いた。
「よくもまあ目が覚めなかったね」
と笑い声がした。
窓越しに星がしゃべる。
じぃちゃんみたいな声だった。
私はじぃちゃんには会った事がない。
だが、母親から私が生まれた年にじぃちゃんが亡くなったという話を聞いてから、
じぃちゃんの事が頭の隅にずっと存在していた。
その事がまるで物質化されたみたいだと、星を見ながら思った。
いつ来たの?
ずっと前からいるさ。
でも今まで見えなかったよ。
そのうちまた見えなくなるさ。
どうして今だけ見えるの。
お前が自分で判断したのさ。俺は何もしちゃいないよ。
星ってそんなに光ってないんだね。
静かにふんわり光るのが本物ってもんさ。
ちっとも目に刺さらないしずっと見ていられるよ。
甘えちゃいけないよ。
そう聞こえた時にはもう見えなかった。
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