黄色いかぼちゃをスイカのように食う青鬼を見かけた。
ジリジリと音が聞こえる夏、熱い地面の上で、
車にひかれぬよう道の端っこであぐらをかいて食っている。
湿気もなくスッカとした空の下で、
青鬼とかぼちゃと空の色彩は鮮明に私の中に飛び込んだ。
食べながら上目遣いで私を見ている。
見られるほど私の足の指先は丸まって、だんだんと力が入っていく。
私は緊張しながら青鬼の前を通り過ぎようとしたが、
ぎゅぅっと見つめられている間に私のオデコから煙が出始め、
気持ちとは裏腹に足が止まってしまった。
何を鬼に気を使う事があるのかと思いながら
「今日はいい天気でよかったですね」
と話し掛ける私がいた。
青鬼は貪りついていたカボチャから手を離し、
黄色い歯で笑った。
私の緊張が彼にも伝わっていたらしく、
その不自然な会話をきっかけに
バスも鬼も私もどうでもよくなり、
私達は笑いが止まらずにかぼちゃを貪った。
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