2006年03月14日

ひとみをとじて。

私には到底興味など持っていないのであろうと思っていたスピーカーが、

二人してこちらを見ている。

この二人1982年あたりからずっと私の傍ににいたのだが、

今初めて会ったように目が合ったのだ。

テレビからフと目を外した、瞬きの長さほどの瞬間であった。

はて、何か私に用事でもあるのだろうか。

私はいささか電化製品とは相性が悪い。

家庭科の授業ではミシンを壊し針を何本も折り曲げ。

他人の下では素直だったはずのビデオデッキがヘソを曲げる。

挙句の果てに簡単操作の洗濯機までもが根を上げるのだから

苦手意識を持たない方が不健康ってもんだ。

結構下手に出ているつもりなのだが、一向に言う事を聞いてくれない。

私の不安な思いが見透かされているのだろうか。

下手糞なゴマスリ神経が気に食わないのだろうか。

上司よりも頭が上がらないのである。

そんな私に呆れかえっていたはずのスピーカーがまた、こちらを見ている。

自分の目すら疑わしくなったほどだったが、やはり勘違いではなかったようだ。

譲歩?それとも圧力?最終警告?

相変わらずこわごわ握手を求めてみるのだった。
posted by ちむ at 05:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 抽象。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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